【箕面市】「箕面温泉スパーガーデン・箕面観光ホテル」今と昔。休館中の工事のお話も伺うことができました。
以前の記事でもお伝えしたとおり、2025年3月30日をもって、長期休館される「箕面温泉スパーガーデン・箕面観光ホテル」。今回は、今までの歩みと現在の様子、そして休館中の工事についてお話を伺ってきました。
3月某日、事前にお約束した時間に向かいます。阪急箕面駅から歩きます。
箕面温泉スパーガーデン・箕面観光ホテルまでは、阪急箕面駅から約徒歩5分。
テクテクと滝道を進むと、すぐに箕面温泉スパーガーデンの看板が見えてきました。早速エレベーターで上に向かいます。
エレベーターを降りて、空中通路を進むと大阪が一望できる大パノラマが広がります。遠くに梅田のビル群も見え、圧巻です。高いところが苦手な方はご注意くださいね。
入り口手前にゲームコーナーがあり、大人も子どもも、ときめくラインナップ。ですが今回はお約束の時間が近かったため、まっすぐ中へ。今回お話を聞かせて下さった、広報のマネージャー 東野さんは、とても穏やかなご紳士でした。箕面温泉スパーガーデンにお勤めされて、あと数年で40年という、まさに箕面温泉スパーガーデンの歴史そのもののような方です。今回は貴重な開業当時や、かつて敷地内にあったケーブルカーなどの画像もたくさんご提供くださり、お話を聞かせてくださいました。
画像提供：箕面温泉スパーガーデン様
まずは、長期のお休み前の現在の状況をお伺いすると、「連日多くのお客さんが訪れてくださり、本当にありがたいと思っております」とのこと。ただ、東野さんがとても心を痛めておられることがあるそうです。それは、車で訪れてくださっても、なかなか駐車場が満車で入れない日が多くなっているそうです。せっかく駐車場の順番がきても、今度は館内の入場規制をかけざるを得ない状態で、せっかく来てくださったのに、スパーガーデンを楽しむことができないお客さんが多くなっているそうです。「本当に申し訳なく思っています」と東野さんのお顔が曇ります。阪急箕面駅からは徒歩約5分、大阪メトロ御堂筋線と直通運転している、北大阪急行「箕面萱野」駅からは予約不要の無料シャトルバスも出ています。できるだけ、公共交通機関で遊びに行く方が駐車場待ちのロスタイムもなく、たっぷりと楽しい時間を過ごせるのでおススメです。
続いて、今回の長期休館について、お話を伺いました。長期休館はリニューアル工事に伴うものとのことで、この機会に客室の内装なども新しくなりますが、メインは耐震工事になるそうです。そこで気になるのが、この箕面温泉スパーガーデンの特徴的な建物の外観が変わってしまうのか？ということ。こちらについては、大きく変更等をする予定はないとのこと。建物が好きな方はご存じの方も多いと思いますが、実はこの建物、 フランスで活躍した建築家ル・コルビュジエに師事し、モダニズム建築を実践した坂倉準三氏が創設した「坂倉建築研究所」が設計を担っており、その特徴が色濃く反映されている建築なのです。温泉の本にも負けないぐらい、実は建築関連の本でも取り上げられています。
画像提供：箕面温泉スパーガーデン様
箕面温泉スパーガーデンの昔をお話を伺います。ある程度の年齢の方だと、かつてスパーガーデンに向かうケーブルカーがあったことをご記憶されている方もおられると思います。このケーブルカー、アトラクションではなく、「箕面鋼索鉄道」という、国の認可を受けた鉄道として運行されていたのだそうです！
現在は運行しておらず、その名残が敷地内に残されています。かつての姿を知る方には、ちょっと寂しい風景かもしれません。
画像提供：箕面温泉スパーガーデン様
2008年までは、冬は「高原スケート」が登場し、多くの人で賑わったそうです。スケートを楽しんだ後は、スパーガーデンへの入館料なしで温泉に入れたそうです。スケートで冷えた体に温泉は、本当に気持ちがよかったのではないでしょうか？最後に東野さん自身の今の心境を聞かせていただくと、「感慨深いです」とおっしゃっておられました。ずっと勤務されている職場でもあり、子供さんとスケートをしたりと一緒に楽しく過ごした場所でもあるので、思いが詰まった一言だと感じました。また、訪れたたくさんの方にとっても、楽しい思い出が詰まった場所なのだと思います。
休館期間は約1年半程度を予定されているとのことですが、具体的なリニューアルオープンの日時は現在未定。2026年夏ごろには、具体的な日時を公式サイトでお知らせできるのでは、とのことでした。少し長いお休み期間ですが、パワーアップした箕面温泉スパーガーデンを楽しみに待ちたいと思います。混雑はしていますが、お休み前に足を運んでみられてはいかがでしょうか？その際は公共交通機関がおススメですよ！
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