【池田市】解体される五月丘保育所をキャンバスに、「新型コロナウイルスの終息と明るい未来を願って」素敵なアートが描かれました。
2020年5月16日(土)、解体される五月丘保育所をキャンバスに、「新型コロナウイルスの終息と明るい未来を願って」素敵なアートイベントが行われました。
五月丘保育所は、保育需要の高まりに伴い、施設が手狭となっていることや、築40年を経過し老朽化していること、そして通所児童の送迎時における駐車問題の解消を図るために、2020年4月から認定こども園「五月丘こども園」に名称を変え、新園舎に移転しました。
【池田市 ホームページ(くすのき学園の移転及び五月丘保育所の移転・民営化について)】
アートイベントは、解体工事が行われている五月丘保育所の2階で行われていました。
イベント会場入口には「疫病退散」の文字が描かれていて、可愛らしいアマビエさんがお迎えしてくれましたよ。
当日スタッフとして参加された株式会社ウィルさんにお話しを伺うと、「本来、今年のゴールデンウィーク中に、五月丘保育所で育った子供たち、保護者、周辺住民等の方々を招き、取り壊しを待つ建物に思いっきり絵を描いていただくイベントを開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止を決定し、建物の解体準備をしていました。しかし、株式会社ソラノミの井上社長から、『保育所の建物をキャンバスとして提供して欲しい。』と、保育所の土地・建物を管理している当社に要請があり、今回のアートイベントが実現しました。」とのことです。
【株式会社ウィル ホームページ(子供ら育んだ園舎に、未来へのメッセージ )】
イベントを企画した株式会社ソラノミの井上社長は、「新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活は大きく変わりました。一日も早く、新型コロナウイルスが完全になくなり、新型コロナウイルスがなかったころの平和な日常が戻ってくることを願い、アートイベントを企画・開催しました。」とのことです。
また、一緒にイベントを企画した株式会社スターファクトリーの宮本さんも、「新型コロナウイルスの影響で閉塞感がある中、『アートのチカラで少しでも明るい未来をイメージして欲しい。』という想いを込めて、イベントを企画しました。SNS等を通じて今回のイベントを発信していく予定です。」とのことです。
今回は、一般参加者を呼ばずに、3名のアーティストさんと最小人数のスタッフの方でイベントが行われました。
【笑富工房ふっきぃさん(筆文字アーティスト)】
ふっきぃさんは元保育士で、筆文字アーティストとして「名前を大切にすることは私を大切にすること」という思いを伝えています。
外壁には、定番のキャラクターに加え可愛いアマビエさんも描かれていました。
【尾崎潤さん(画家・イラストレーター)】
主にアクリル絵の具を使って、ファンタジー作品、動物画、風景画、抽象画などを制作されています。
個展、グループ展、アートイベントなどで作品を発表されていて、作品が本の装丁、カレンダー、CDジャケット、Tシャツ、傘のデザインに用いられています。絵本にも挑戦中とのことです。
【みつたけたみこさん(イラストレーター)】
絵本やイラストの制作されていて、関西を中心に展示会にて活動されています。
可愛らしい児童向けの作品を得意とし、ポップなものから繊細なものまで幅広く対応できるアーティストさんです。
今回のイベントを主催された株式会社スターファクトリーさん(ホームページ)、株式会社ソラノミさん(ホームページ)は、今後もこのようなプロジェクトを継続して行うそうですよ。
アートイベントの会場となった五月丘保育所は、5月18日(月)に解体されたので描かれたアートを見学することはできませんが、各アーティストさんがSNSで発信されていますので確認されてみてくださいね。
※井上さん、情報提供ありがとうございました。
※株式会社ウィル様、株式会社スターファクトリー様、株式会社ソラノミ様、アーティストの皆様、取材協力ありがとうございました。
五月丘保育所(5月18日に解体)